正しいシャンプー方法

髮の美しさ、健康を保っためにはシャンプーは必要不可欠ですが、ほとんどの人が自己流の洗い方で対処しています。髮の長さや目的により多少変わることはありますが、ここで正しいシャンプー法をマスターしましょう。脱毛をシャンプー法だけで解消することはできませんが、シャンプーを正しく行わないと、脱毛を促進したり、髮の発育を妨げてしまうことがあるので気をつけましよう。

 

髪のもつれを梳かしておく

髮は濡れると絡みやすくなるので、あらかじめ、目の粗いブラシでもつれを梳かしておきます。髮がもつれたままシャンプーすると、洗う時に無理な力がかかり、ダメージの原因になります。髮が長い場合は、ブラシをガーゼで包んで丁寧に毛先から筋目をつけながらブラッシングをします。そして梳かすとともにホコリや抜け毛などを取り除きます。髪が短い場合やあまり汚れていない場合は省略してもかまいません。

髪と地肌を十分に濡らす

油脂分以外の汚れを洗い流すために、40度くらいのお湯で素洗いをします。髪と地肌を十分に濡らすことでシャンプーの泡立ちも良くなります。ちなみに、この段階で汚れの約70%は落るので、丁寧にすすぎ落としておきます。予備洗いをすることは、髮を傷めず地肌をまんベんなく洗うための重要なポイントです。皮脂汚れが多い場合は、プレトリートメントとして、先にホホバオイルなどを塗布して乳化、クレンジングを行います。

シャンプーは二度洗い

シャンプー剤は、刺激の強いものや洗浄力の強過ぎるものを避け、高級アルコール系、アミノ酸系、ソープ系など、頭皮や頭髮の状態や目的に合ったものを使います。適量を手に取り、手のひらで延ばしてから髮の毛全体につけて泡立てます。1回目のシャンプーは頭皮についた油性の汚れのクレンジングが目的です。頭皮を強く擦らないように指の腹で軽くマッサージします。泡立ての時は、空気を取り込むために指の腹で、軽く指を動かす洗い方をします。そして全体に泡立ったら、よくすすぎ流します。2回目のシャンプーの主な目的は、マッサージです。

 

最初の量の半分ぐらいの量でシャンプーします。この時爪などは立てないで指でしっかり頭皮を捉え頭頂部へ向かうように小刻みな動きで頭皮をマッサージします。これにより、皮脂などの汚れを毛穴内部から押し出します。また血行をよくするためにも十分なマッサージシャンプーを行いましょう。
指頭が頭皮とぴったりくっついて固定している状態のほうが、新生毛や細い毛を引き抜きません。指の腹で頭皮を動かすと、指と頭皮で毛を挟んだ状態で擦ることになるため、予期せぬ抜け毛を招くことがあります。たとえばバスケットボールを指で紫づかみにして持ち上げる場合、指の腹で?んでも滑ってしまい、持ち上げることはできません。しかし指頭でやればボールをしっかりとらえて、持ち上げることができます。

 

指頭と頭皮の関係は、これと同じことなのです。また、箸を何本も束ねて洗う時のように、毛髮を手のひらで挟んで擦り合わせて洗うのも髪の毛のキューティクルが擦れ髪の毛を痛めるので注意しましょう。

たっぷりの泡で洗う

シャンプー剤を手のひらに取って、軽く延ばし、数力所に分けて塗布し、全体に泡立てます。次に指頭を使って頭皮全体をまんべんなくマッサージしながら洗います。特に耳の後ろから襟足、耳の上あたりの頭まわりは、洗いにくく洗い残しやすい部分なので、丁寧にマッサージシャンプーをしましよう。髮の汚れはシャンプーの泡が行き渡れば落ちます。

 

頭皮の汚れやべタつきが気になったり、爪が長く伸びていて十分に洗えなかったりするときは、シリコン製などの頭皮洗浄用ブラシを使いましょう。毛穴周辺の皮脂もすつきり落とすことができ、便利です。ブラシを使う場合は、強くゴシゴシ擦ったりせずに、髪をからませないように丁寧に一方向に梳かしながらブラッシングしましょう。毎日洗洗っている人は、特別汚れている場合を除いて2度洗いの必要がない場合もあります。その時は最初から指頭を使ったマッサージシャンプーを行います。

すすぎは十分に行う

シャンプー液が残らないように髪の毛に残った泡を軽く手で落としてからすすぎます。シャンプーの成分は4分位上すすがないとシャワーでは落ちません。すすぎが悪いとフケや痒みのがん員になり抜け毛が増えることがあるのでしっかりすすぎましょう。